IOTアパートの時代は到来するのか?
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先日、収益不動産の建設販売で有名なインベスターギルドが展開するTATERUブランドから、賃貸住宅向けIOTキットの販売リリースが出ました。
アプリではじめるアパート経営「TATERU(タテル)」の開発・運営を行う株式会社インベスターズクラウド(本社:東京都港区/代表取締役:古木大咲/証券コード:1435、以下当社)は、子会社であるロボットホームが開発を行う「賃貸住宅キット」のOEM提供により販売を行なっているIoTの賃貸住宅を提供できる「TATERU kit」について、新たにスマートロックとスマートライトをアパートの標準設備とすることを決定いたしましたのでお知らせします。
初めての現実的なIOT機器導入の選択肢。
従来にもスマートキーやリモートコントロール、クラウドドアホンなどは、海外からの輸入品を中心に存在していましたが、設備工事や設定方法、それからメンテナンスリスクがどれくらいあるかなどを考えると、賃貸住宅に導入するような現実的な選択肢にはならなかったと思います。(ガジェット好きの人が自宅で楽しむくらいでしょうか。)
その点、アパートメーカーとして実績豊富な企業が満を時して投入して来た製品群ということで、個人的にはかなり期待しています。イベンスタークラウドさんは以前からIOT専門の子会社を設立して製品開発に当たっていて、かなりの本気度が伺えていましたので。
IOTやスマートホームは、「住宅の進化」という意味では本命本流の流れだと思いますし、居住者のQOLをかなりあげる要素になっていくと感じてます。一度慣れたら元には戻れなくなるでしょうね。
しかし、経験しないと人はいつまでもその生活を想像できないものなので、ホテルや賃貸住宅などで経験する場が広がっていくのは、IOT促進の普及シナリオにとって重要であり、その点でもインベスタークラウドさんは時代を切り開いていく覚悟と勝算を持っているのだろうなとリスペクトします。
全部導入すると初期コストは30万円+α程度?
メーカーページを見ると、賃貸住宅キット 80,000円、スマートキー(78,000円)やモニターホン(100,000円)は別途オプションのようです。またシステム利用料などで月1000円/部屋かかるようです。
工事費は別途でしょうね。これだけ見ると費用ハードルは高く感じます。
ドアモニタホン10万とか中々手出せないですよね。海外輸入品で評判をよくきくRINGとかは2万円台ですし。
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決して高いわけではない、むしろこれだけ多岐に渡るアイテムを一気に導入できることを考えると安いとは思いますが、現時点だと導入を積極的に考えられるのは限られたオーナーでしょうね。
民泊物件であれば導入検討の価値あり?
まあまずはインベスターズクラウドの取り扱い物件で標準設備として導入を進め、そこで実績や反響を確認しつつ、徐々に外販割合を太くしていくのでしょう。
複数のアイテムを一括で導入でき、機器間の連携も最初から前提ですから、 IOT導入を試すチャンスとしてはハードルがかなり低いと思います。
また新築設計中の方であれば、良いオプションになるかもしれませんね。
新築であれば、各種器具も設備費の中である程度吸収できると思いますし、システム利用料も家賃の中に吸収できると思います。
今後の普及に期待。
もちろん本当に想定した使い方ができるのか、エラーを起こしたりメンテナンスが非常に手間だったりクレームになるかも、ということはありますが、これからの競争差別化になりうるIOT機器の可能性を普及初期で享受できるのであれば、まずは一部屋導入するところから様子見してみていいのではないかなと。自分は民泊物件を持っていないので試せないですが、オーナーによる導入事例のレビューが今から楽しみです。
ブログの合間にサービス開発をしています。
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